7.24 1st Anniversary.
蔵庭は2015年7月24日にオープンし、無事に1年間営業することができました。すべてはご来店くださる方々のおかげです。本当にうれしく思っております。
「まだ1年?もっとやっている気がする。」と言われることもありますが、全くそのとおりで僕自身も「まだ1年なんだ。」と感じるほどです。大人になって時間の経過がおそく感じるということはワクワク、充実した時間を過ごしていることなのかも知れません。
純子さんは早朝からひたすらパンを作り続け、望さんもやはり早朝から仕込みを開始します。それぞれにスタッフがサポートしてくれ、ただただ一生懸命にお店を営業することに集中した1年だったように思います。蔵庭以外にも仕事をやっている僕ですが、やはりこの地に移住してからの拠点は蔵庭です。ノンアポで友人知人が訪ねてきても、うれしいですし、そのまま長く話し込んでしまうこともしばしばです。
多くのお店がそうであるように蔵庭は宣伝広告費を全く使っておらず、このブログ(ウェブサイト)とFacebookとインスタのみです。有名な大きな邸宅とは反比例してこじんまりとやっているお店です。シェフはtsumugiもkuraniwaも一人で、できる限りミニマルな、小さな空間でコミュニケーションするやり方です。僕はできる限りお客さんの顔をおぼえたいですし、表情も見たい。必要以上に話したりはしませんが、お店に元気をもたらしてくれるのはやはりお客さんです。
蔵庭をスタートしてからますます江津、島根が好きになってきました。40歳を超えた今、まさか「こんな田舎」で好きな仕事をやることができているとは思っていませんでしたが、自分自身の未来は地方都市での生活や仕事にあると確信しています。仕事仲間やクライアントも増えてきましたし、2歳半の息子は毎日元気で成長を感じさせてくれます。はっきりいって東京生活の何倍も楽しい毎日です。東京での生活はなんだったんだ?僕は東京で何がしたかったんだ?と思わずにはいられませんが、一方で「だからこそ今がある。」とも言えます。(決して東京嫌いではありません。)行雲流水、まさに移住と起業のタイミングだったんだと思います。
蔵庭の仕事も自分の仕事も「いい感じ」と思ったときこそ気を引き締める必要があり、そう感じたときこそ初心を忘れてはいけないと思うようにしています。「開店の志」という言葉がありますが、この言葉をいかに忘れずモチベーションをつくり続けることができるか、ですね。「いい感じではない」ときは他人のせいにしがちですが、すべてのモノゴトの答えは自分の中にあるものです。
明日からの3日間、大げさなイベントの予定はありませんが、感謝の気持ちを込めてtsumugiもkuraniwaも営業したいと思っています。数に限りがございますが、tsumugiはプチギフト、kuraniwaは1st Anniversaryチケットをお配りする予定です。
ありがとうございます。この先も蔵庭をどうぞよろしくお願いいたします。