焼菓子メイカー、packsackはじめます
こんにちは!久しぶりの蔵庭日記です。
今週は二十四節気でいう「陽気地上に発し雪氷とけて雨水となれば也」と呼ばれる”雨水”ですが、雪予報が出るほどまだまだ寒い日が続きますね。移住7年目(蔵庭オープン6年目)を迎えていますが、山陰の冬は一向に慣れずこの時期だけはさすがに関東が恋しくなる、と友人に会うたびに思わず愚痴ってしまいます。
さてこの度、新しいサービスのお知らせです。冬季期間中に準備を進めることができたオンライン販売主体の焼菓子事業がようやくオープンできました。packsack(パックサック)という新しい屋号で始めます。ウェブサイトも立ち上げました。
個人的な話になりますが、カフェの冬季休業期間中は(12月〜3月上旬)旅をしたり商品開発をしたり、なにかいつもと違う時間の過ごし方をしています。一番の楽しみは旅行でしたが、さすがに今年は渡航することができませんでした。
このpacksackというネーミングは「小型リュック」を意味しますが、「旅が好き!」という僕たちの気持ちをのせた名前で、気軽にカバンの中に入れて、手にとってもらいたいという思いを込めています。それくらいエネルギーのある焼菓子なんです。
また、Vege&Fork Marketを運営していたときに、食物アレルギーをお持ちのお子さんのお母さん(またはご本人がアレルギーを持っている)が「ここは好きなだけ(自分たちが食べることができる)お菓子を買える場所ですね。」と言って毎回来場してくださったんです。もちろんヴィーガンの方や、甘さ控えめなオーガニックスイーツ、マクロスイーツが好きの方もたくさんいることを知った場所でもありました。こういうニーズがあるので届けたいなと純粋に思います。
10年前に当時はFIKA(フィーカ)という屋号で焼菓子をつくりはじめ、あのときに決めた自分たちのコンセプトをずっと変えずにいることに意義を感じていますし、食は本当に多様化しています。なにより一番大切なことは理屈を超えて美味しいこと。おやつの時間は楽しく、幸せな時間ですから食べることは説明先行ではなく、もっと直感的なものでいい、そんな風に思っています。
ラインナップは「午前10時のバナナブレッド」と「24 Meals」というグラノーラとオートミールクッキーのセット。初期段階ですし、2アイテムからスタートします。決済後、数日いただいてから発送の予定で準備しています。詳しいことはウェブサイトをご覧ください。
コロナ禍は飲食業界、観光業界などが特に疲弊しているように話題にされますが、きっとこの混乱の中にも(生き抜いていくための)やり方はあるのでしょうし、見つけていきたいと思っています。packsackは妻がつくり、僕はウェブに写真に、プロモーション担当です。実店舗を持たないインターネットショップという切り口ですから実験的にいろんなことを試していきたいと思います。
そしてまたpacksackのお菓子をきっかけにいろいろな出会いやご縁があることを期待せずにはいられません。
来月からカフェも再開。ひと足お先に新規事業スタートです。packsackをどうぞよろしくお願いいたします。
kuraniwa&packsack
戸田 耕一郎